「明日席がえをするぞ」
先生の一言に私は半泣きだし、もし阿見木と高下が隣になってしまったらどうしようという不安…。
その日の帰り
「もー。最悪ー!!」
「まぁまた同じになることをいのれよ!」
「でも、また隣の席になる確率はクラスの人数から考えると…」
「琴ちゃん。そんなこと言ったらゆなが余計に泣くぞぉ」
「別に私は事実をいっているだけでぇ」
琴ちゃんは本当のことをズバズバいっちゃうこです。それで入学時は嫌われてたんだけど
いつのまにか私達と仲良くなっているわけで…
「じゃねーゆなー」
「ん。ばいばいー」
次の日
とうとうこの日が来てしまったか…
うちのクラスはくじ引き。
(あぁ神よ!私に力ぉぉ)
とまぁこんなことを願いながら引いた。
私は机を移動させた。
と。高下が私の席の近くに。これはもしやまたまた隣ぃぃ!
と思ったがおしくも私は前の席。そして高下の隣は奈津。
「おー。河井」
「よろしくー」
河井は奈津の名字。
まぁ奈津だったらいいかな?
そんなことを思った。でも… 続く。
席に座る。
私は好きな人の隣。これってけっこう嬉しい。
朝の時間は友達との雑談。でも私あいつを探してる。
(まだ来てない・・か・・)
まぁあいつはいつもぎりぎりにくるんだけどね。
チャイムがなる。
向こうから廊下を走っている音が聞こえる。
(あ。来たかな)
「セーフ!」
「セーフじゃねぇよ。高下」
男子がつっこむ
高下。それが私の好きな人。
ガタッ
高下がイスをひく。
「つかれたー。」
「早く起きればいいじゃん」
私の言った言葉に 「ん。」という顔をした。かわいい。
「それがムズいんだよ」
フフ。と笑って私は前を向く。
こんな時間がけっこう嬉しかったりする。
― 休み時間 ―
「ゆなー。」
私のともだち奈津が席にやってきた。
「どしたー?」
「やばい。今日携帯持って来ちゃった」
「えー。なんでよ」
「わかんない。何でかもって来ちゃった」
「意味不明」
とこんな話で笑っていた。
「高下君。」
この声は・・。
「お。どうした」
「ノート見せてあげるよー。宿題やってないでしょ?」
「お。サンキュ」
このどう見ても高下のことが好きだろうという女は
阿見木 優 。 私が嫌いな奴。
「うわ。阿見木じゃん。だれも見せてなんていってないし」
奈津が私にゆった。
阿見木と目が合った。
阿見木は何よみたいな顔をした。
わたしはさすがにムッとした。
阿見木なんか大嫌いだ。
― あいつと私はただのクラスメート。
でも私にとっては好きな人。
あいつにとってはクラスメートな私。
ボールを追う顔が真剣でそこがすき。
貴方は気づいてないと思うよ。
だけど少しは察してくれてもいいんじゃないかな―
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恋愛小説です。
青春時代っぽい感じですね(・∀・)